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この実装チェックリストは主にHTML 4.01、CSS2を使用することを前提とした例であり、実際に使用する技術やその使用方法に合わせて、変更して使用することが望まれる。なお、JIS X 8341-3:2010 の細分箇条8.2の表4の例では、すべての達成基準を一つの表として表現しているが、この例では達成基準ごとの表を採用している。統合して一つの表にしてもよいし、そのままの形式でもよい。
また、この例では実際に使用しない可能性のある技術も網羅的に記載しているため、「適用」という欄が設けてある。使用しない実装技術かどうかをこの欄で区別してもよいし、適用欄を使用せず、その実装技術を表から削除してもよい。また、「状況-番号-項目」「関連する実装テクニック」「検証方法」の欄は、この実装チェックリストを理解しやすくするために付け加えたものである。検証方法の欄に実装テクニックの番号だけが書いてある場合には、その実装テクニックの検証(Tests)手順(Procedure)を利用することを示している。
項番 | 実装方法 | 適合 | 適用 | 試験方法 | 注記 | 状況-番号-項目 | 関連する実装テクニック | 検証方法 |
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状況 A: 太字でないテキストが18ポイント(日本語は22ポイント)未満、太字のテキストが14ポイント(日本語は18ポイント)未満の場合: | ||||||||
1 | テキスト(及び画像化された文字)とその背景の間に、少なくとも4.5:1のコントラスト比をもたせる | A-1 | G18 | |||||
状況 B: 太字でないテキストが少なくとも18ポイント(日本語は22ポイント)、太字のテキストが少なくとも14ポイント(日本語は18ポイント)の場合: | ||||||||
1 | テキスト(及び画像化された文字)とその背景の間に、少なくとも3:1のコントラスト比をもたせる | B-1 | G145 | |||||
状況に関わらず、以下のいずれかを満たしてもよい | ||||||||
1 | テキストに対し、背景色及びテキストの色を指定せず、その初期設定を変更するウェブコンテンツ技術の機能を用いない | A-2, B-2 | G148 | G148 | ||||
2 | 十分なコントラスト比のあるコントロールを提供して、利用者が十分なコントラストのある表現に変換できるようにする | A-3, B-3 | G174 | G174 | ||||
状況に関わらず、以下を満たす場合は例外とする | ||||||||
1 | テキスト(及び画像化された文字)が付随的である (付随的とは、アクティブではないユーザインタフェースコンポーネントの一部である、装飾だけを目的にしている、誰も視覚的に確認できない、又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分であること) |
達成基準の例外事項 | 対象となるテキスト(及び画像化された文字)が付随的であることを確認する。 | |||||
2 | ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)である | 達成基準の例外事項 | 対象となる文字がロゴまたはブランド名の一部であることを確認する。 |
文字の大きさは、CSSのfont-sizeプロパティを任意のポイント数で指定し、想定するユーザエージェントで表示された結果を基準として比較する。例えば、CSSのfont-sizeプロパティで18ptと指定した場合は、想定するユーザエージェントで表示される文字の大きさは18ポイントであると判断する。
作成者:ウェブアクセシビリティ基盤委員会
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