アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報:H048-3

H048-3: リストに、ol要素、ul要素、dl要素を用いる

関連する達成基準の実装方法一覧

7.1.3.1情報及び関係性に関する達成基準 (等級A)

テストファイル

H048-3のテストファイル

見解

達成可能

対象

dl, dt, dd要素

注意点

定義リストは、本来の用途(仕様上の定義)とは異なる用途で使われているケースが多いのが現状である。
また、定義リストには、そもそもdt要素とdd要素の関連付けができないという問題がある。

代替もしくは推奨する方法

代替方法としては、文書構造に応じて見出しとパラグラフを用いるか、またはテーブルを用いる方法が考えられる。

備考

スクリーンリーダーでは、JAWSのみがサポートしていて、HPRは一部サポート、他はサポートしていない。しかし、使用することによる悪影響はなく、スクリーンリーダーの今後の機能向上に期待する。

テスト結果の詳細

ユーザエージェント 検証結果 操作手順 備考
Internet Explorer 6.0 定義がインデントされ表示されている。
Internet Explorer 7.0 用語と定義が区別できるように定義がインデントされていた。
Internet Explorer 8.0 用語と定義が区別できるように定義がインデントされていた。
Internet Explorer 9 用語と定義が区別できるように表示されるか(例:定義がインデントされる) を確認
Firefox 3.5 用語と定義が区別できるように定義がインデントされていた。
Firefox 4.0 1用語と定義が区別できるように表示されるか確認(例:定義がインデントされる)。
Firefox 9.0 用語と定義が区別できるように表示されるか(例:定義がインデントされる) を確認
Safari 3.2 定義(一秒間に…)がインデントされて(3文字程度)表示される。
Safari 5.0.3
JAWS for Windows 9.0 ■操作手順
1個の定義リスト点滅一秒間に…」と読み上げる
■音声読み上げ
「1個の定義リスト 点滅 一秒間に3~5回点いたり消えたりすること マル リスト終了」
ホームページ・リーダー 3.04 ■操作手順
行読みモード、←→キー、↓キー、スペースキーで読み上げを確認する。
各任意の行にフォーカスをあて、Alt+F1(2回)を押すと項目数と項目中の何番目かを知ることはできる。
検証結果)以下の行でAlt+F1(2回)押す
点滅
 →「1用語中の1番目の用語」と読み上げる
一秒間に3~5回点いたり消えたりすること。
 →「1定義中の1番目の定義」と読み上げる
■音声読み上げ
「点滅  一秒間に3~5回点いたり消えたりすること。 」
リスト項目を読み上げる前には、リスト項目数と何項目かを読み上げしない。
Alt+F1(2回)を押すことで項目数と項目中の何番目かを知ることができる。
PC-Talker XP 3.06 × ■操作手順
「点滅」「一秒間に3…」とそのまま読み上げた
■音声読み上げ
「点滅」「一秒間に3~5回点いたり消えたりすること。 」
リスト項目を読み上げず、何項目中の何項目の読み上げもしなかった。
PC-Talker XP 3.06 + NetReader 1.18 × ■操作手順
リスト項目(一組の定義と用語とで1項目)を読み上げる前に、リスト項目数が幾つあるかが分かるように読み上げず(例:「3項目のリスト」)、又、何項目中の何項目めなのかが分かるように読み上げなかった(例:「3項目中の2項目め」)。
■音声読み上げ
(全文読みでフォーカスが移動した場合)「点滅 一秒間に サン ナミセン ゴ回テンいたり消えたりすること マル」
(Lキーでフォーカスを移動させた場合)「点滅 ジュウゴの イチ 箇条書き サン 定義リスト」
■補足
全文読みの場合の読み上げと、Lキー操作の場合の読み上げが異なる。
FocusTalk V3 × ■操作手順
単に表記どおり「点滅 一秒間に3~5回点いたり消えたりすること。」と読み上げる。(全文、行読みともに)
■音声読み上げ
「点滅 一秒間に3~5回点いたり消えたりすること。」
NVDA 2010.1j × ■操作手順
下矢印キーで定義リストに移動しても、リストであることが通知されない。
■音声読み上げ
「点滅
一秒間に3~5回点いたり消えたりすること」
NVDA 2011.1 × ■操作手順
下矢印キーで定義リストに移動しても、定義リストであることが通知されなかった。
■音声読み上げ
リストⅡ項目
「点滅
一秒間に3~5回点いたり消えたりすること」
リスト終了