WCAG 2.0 実装方法集

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H87: 閲覧している画面の幅を狭めた際に、ユーザーエージェントによるテキストの折り返しを妨げない

適用(対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法は、横スクロールが発生する状況を避けるのに役立つ。認知障害者や、支援技術を用いていないロービジョンの利用者といった多くの人々は、横スクロールを必要とするテキストブロックの扱いに大いに苦労する。実装方法には、画面の幅を狭めた際に、テキストの折り返しを妨げないことが含まれる。この問題に対する最もよい方法のひとつは、テキストブロックのコンテナの幅をパーセント値で指定することである。

HTMLとXHTMLを処理するユーザーエージェントは、コンテンツ制作者がピクセルやポイントといった絶対単位で幅を指定していない限り、狭めたブラウザ画面にあわせてテキストを自動的に折り返す。

事例

事例 1

ある新聞サイトでは、複数のカラム(列)に記事を掲載しており、ユーザーエージェントの画面幅にあわせてレイアウトが調整される。認知障害のある利用者は、カラムを自分の読みやすい幅に狭めることができる。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. テキストブロックを含んだコンテンツを、一般的なブラウザで開く。

  2. 閲覧している画面を、スクリーン幅の4分の1に狭めてみる。

  3. そのコンテンツで、1行のテキストを読むのに、横スクロールを必要としない。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。