WCAG 2.0 実装方法集

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H75: ウェブページがwell-formedであることを確認する

適用(対象)

すべてのXMLベースのマークアップ言語

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、支援技術がコンテンツを解析するときに生じるエラーを避けることである。well-formedについては、文書をXMLパーサーを用いてチェックし、 バリデーションレポートがwell-formedに関するエラーを含んでいるかどうかで確認できる。すべてのXMLパーサーには、well-formedをチェックし、well-formedに関するエラーが見つかったときは、 通常の処理を停止することが要求される(XMLパーサーは、バリデーションをサポートしていなくてもよい)。

事例

事例 1:

XMLファイルは、文書タイプ宣言、a xsi:schemaLocation属性あるいは他のタイプのスキーマへのリファレンスを含む。 コンテンツ開発者は、オンラインあるいはオフラインのバリデーター、XMLエディタもしくはXMLサポートのあるIDE(下記参考リソースを参照)を用いて、 well-formedであることをチェックできる。

事例 2:

XMLファイルが文書タイプ宣言、a xsi:schemaLocation属性又はスキーマがあるのにスキーマ参照のインストラクションのない処理を 含まないとき、関連するスキーマがコマンドラインの指示、利用者ダイアログあるいは(構成)コンフィグレーションファイルで指定されている。 そして、XMLファイルがスキーマに対してチェックされている。

事例 3:

XMLファイルが文書タイプ宣言、a xsi:schemaLocation属性あるいはスキーマがあるのにスキーマ参照のインストラクションのない処理を 含まないとき、名前空間がスキーマ文書又はRDDL(Resource Directory Description Language )を読み出すのに参照されておらず、 そしてXMLファイルがスキーマに対してチェックされている。

事例 4:

ウェブサイトが静的な文書ではなく、XMLを動的に生成するとき、コンテンツ開発者はXMLUnitXML Test Suiteあるいは類似のフレームワークを用いて、 生成されるXMLコードをチェックできる。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

G134: ウェブページをバリデートするの参考リソースを参照のこと。

(現時点では何も示されていない)

検証

チェックポイント

  1. 各ファイルをXMLパーサーにロードする。

  2. well-formedに関するエラーがないことをチェックする。

判定基準

2.を満たしている。

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。