WCAG 2.0 実装方法集

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G182: テキストの色の違いで情報を伝える際は、視覚的な手がかりを補足する

適用(対象)

次のように、色を用いて情報を伝えている際の色つきのテキスト:

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、テキストの色の違いを識別することができない利用者に対して、同じ情報を示す豊富な視覚的な手がかりを提供することである。パラグラフの一部である語句又はテキストの他のブロックの一部である語句とは異なるステータスを示すために、又は特殊な文字あるいはグラフィックを用いて特別なステータスを有する語句を示すことができない場合に、色をよく用いる。例えば、テキスト内に散在している語句は、異なる色で表示されていれば、それがハイパテキストのリンクであることを示している可能性がある。この実装方法は、色の違いを知覚するのが困難な利用者又はロービジョンの利用者にその違いが分かるように、色に加えて手がかりを提供する方法に関するものである。

この実装方法を用いるにあたり、色だけを用いて情報を伝えている全ての箇所に対して、コンテンツ制作者は色に加えて視覚的な手がかりを提供する。視覚的な手がかりには、フォントのスタイル、下線の付加、太字、イタリックへの変化、又は文字サイズの変化などをはじめ、様々な形態が考えられる。

事例

検証

チェックポイント

  1. テキストの色を用いて情報を伝えている箇所を探す。

  2. 色を用いて情報を伝えているテキストは、スタイルも変えているか、又はその周囲にあるその他のテキストと視覚的に区別がつくフォントを用いている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。