WCAG 2.0 実装方法集

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G142: ズーム機能をサポートする一般に入手可能なユーザーエージェントのあるウェブコンテンツ技術を用いる

適用(対象)

ズーム機能を提供するユーザーエージェントのある全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

Internet Exploler 7.0のズーム機能は、絶対配置が用いられ、ページを縮小した際、常に均一に縮小するとは限らない。IE 7.0は、%、em、又は規定の名前で指定されたフォントセットに対してのズーム機能とテキストサイズ変更機能に対応している。

Opera 9は、ズーム機能に対応している。

Firefox 2以下は、テキストサイズ変更機能のみに対応しているが、pt、px、 %、 em及び規定の名前で指定されたフォントサイズを変更することができる。

Firefox 3は、ズーム機能とテキストサイズ変更機能の両方に対応している。

解説

この実装方法の目的は、ズーム機能でテキストサイズを変更するユーザーエージェントによってサポートされたウェブ技術を使用することによって、均一にコンテンツを拡大・縮小できることを保障することである。

内容を均一(すなわち、内容へズームする)に拡大・縮小できるユーザーエージェントによってサポートされたウェブコンテンツ技術で制作されたコンテンツは、この達成基準を満たす。 この実装方法は、完全にユーザーエージェントの機能に依存するため、さまざまなユーザーエージェントを用いて検証することは重要である。

この実装方法では、ズーム機能を用いてもページ上の全ての空間的な関係が保持され、全ての機能が継続して利用可能である必要がある。

事例

(今のところ、なし。)

検証

チェックポイント

  1. ユーザーエージェントでコンテンツを表示させる。

  2. そのコンテンツを200%に拡大する。

  3. 全てのコンテンツと機能が利用可能である。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。