WCAG 2.0 実装方法集

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F82: 達成基準 3.3.2 の不適合事例 - 電話番号を入力するテキスト・フィールド一式を視覚的にフォーマットしているが、テキストのラベルが提供されていない

適用(対象)

あらゆるウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する不適合事例である:

解説

この文書では、視覚障害、又は認知障害のある利用者が、電話番号入力欄であることを認識し、フィールドにどのような情報を入力すればよいかを理解できない不適合事例について述べている。電話番号は多くの場合、固定の、特有の書式で示されるため、コンテンツ制作者は電話番号入力欄であることを示すにはフィールドに視覚的な書式を設定すれば十分であると考えているかもしれない。しかし、全てのフィールドがプログラムで解釈可能な識別名を持っている場合においても、テキストラベルでフィールドの一式を電話番号として特定するようにしなければならない。

事例

不適合事例 1:

アメリカ合衆国では、電話番号は3桁の市外局番と3桁の市内局番、及び4桁の番号に区切られている。あるウェブページ上で電話番号の3つの部分に対して固定長のテキスト入力フィールドを作成し、最初のフィールドをカッコで囲い、ダッシュ「-」で2番目と3番目のフィールドを区切っている。この書式から、利用者はフィールドを電話番号として認識するが、そのウェブページではそれが電話番号であることを示すテキストラベルがつけられていない。それぞれのフィールドのラベルはその直前にあるテキストであることが多いので、3つのフィールドのラベルはそれぞれ「(」、「)」と「-」ということになってしまう。

検証

チェックポイント

  1. 一つの電話番号を表すウェブページ上の電話番号フィールド一式に対して、電話番号フィールド一式が近くに配置された目に見えるテキストラベルでラベル付けされている。

  2. 一つの電話番号を表すウェブページ上の電話番号フィールド一式に対して、フィールドへの入力方法の説明がある。

判定基準

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。